NSR250R雑話
管理人のAGです。
私が原付免許を取得したのは
平成6年
西暦でいうと1994年
同じ年に
中型限定自動二輪免許
(現在の普通自動二輪)
を取得。
レプリカブームが去り、
400ccクラスのネイキッドや
国産アメリカンクルーザーが
流行っていたころです。
でも免許取得した当時、
周りの先輩方からは
「2ストに乗れ!」と
口をそろえて言われたので
そうしました。
今思えばそれは
正解だった気がします。
当時から25年ほど経った今
また2ストに
乗りたくなりました。
目次
2スト(2サイクルエンジン)とは?
2サイクルエンジンのことを
2ストとも呼びます。
これについて網羅すると
1サイト出来上がってしまいます。
このブログはゆる~い
コンセプトで制作しているので
私なりの知識と解釈を
簡単にまとめます。
呼び方
2サイクルエンジンは
2ストロークエンジンとも呼ばれ
『2スト(ツースト)』
と略称で
私のまわりでは呼ばれています。
現在街中を走ったり、
店頭で販売されている
車やバイクの多くは
4サイクルエンジンです。
『ツースト』
と区別して呼ぶために
4サイクルエンジンのバイクは
『フォースト』
と呼びます。
2とか4とかが
何を示すかというと、
エンジンの中で動いている
ピストンの上下運動の数です。
空気と燃料の混合気を
燃焼室へ送り込み
燃焼して排気ガスを
排出するまでの動作を
ピストンの動きで
上に1回、下に1回の
2工程でサイクルを終えるので
2サイクル。
1工程ででクランクは
1回転します。
A. Schierwagen using OpenOffice Draw [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
4サイクルエンジンは
上に2回、下に2回の
4工程でサイクルを終えるので
4サイクル。
1工程でクランクは2回転
UtzOnBike (3D-model & animation: Autodesk Inventor) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
メリットとデメリット
それぞれのエンジンの
メリットと
デメリットはというと
2サイクルのメリット
- ハイパワーにしやすい
- 構成部品が少ないので軽量
- 小型化しやすい
2サイクルのデメリット
- オイルも一緒に燃やすので排気ガスが煙い(白煙モクモク)
- 燃費が悪い
- 騒音が大きい
4サイクルのメリット
- 排気ガスが比較的きれいにしやすい
- 燃費が良い
- 騒音が静か
- 燃費が良い
- 耐久性が高い
4サイクルのデメリット
- ハイパワーにしにくい
- 構成部品が多いので重い
- 小型化が難しい
まぁすごく簡単に説明すると
2サイクルエンジンンは
ハイパワー、軽量、小型化
しやすいので
バイクや芝刈り機、
ラジコンなんかに最適だけど
排気ガスに
オイルが混ざって煙たいし、
騒音が大きいので
公害だよね。
ってことなんです。
今でも
古めのスクーターで
マフラーから白い煙が
出てるを見かけるでしょう?
アレが
2サイクルエンジンのバイクです。
ゆっくり走る人ほど
オイルが燃え切らずに
排気ガスに混じって排出されて
モクモクしてしまいます。
なので、
1990年代の後半には
排ガス規制の厳格化もあり
バイクメーカーは開発をやめて、
2000年代の前半には
新車バイクのラインナップから
消えてしまいました。
なぜ2サイクルエンジンのバイクが欲しいのか
理由はいくつかあります
- この先、生産されないという希少性
- 4サイクルバイクにはない加速感をもう一度味わいたい
- 4サイクルバイクにはない甲高い排気音をもう一度聞きたい
- 昔乗っていたなつかしさ
- 昔扱い切れなかったが、今なら・・・?
騒音が大きく、
白煙を履き散らすような
公害バイクは
この先、生産されることはないでしょうw
音や加速感は動画で確認してみて下さい。
後は
なつかしさと、
2サイクルに乗っていたのは
免許取って間もないころだったので
十分にその性能を味わえていたか?
というと疑問なんです。
私の2サイクルバイク変遷
私が二輪免許免許を取得したのが1994年。
50ccやスポーツバイクといえば
2サイクルが常識。
という時代でした。
HONDA NS-1
by Tamadigitalimage [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
人生で初めてバイクを買ったのが
NS-1でした
原付免許を先に取り、
50ccだけど
6速ミッション付きバイク
を購入しました。
当時50ccといえば
90%ぐらいは2サイクルでした。
4サイクルの50ccといえば
カブ、モンキー、ゴリラ
といった車種で
逆に趣味性の高いバイク
とされていました。
とにかく
バイクに乗るのが
初めてだったので、
コケまくりでしたw
ちなみに、
ガソリンタンクに見える部分は
荷物入れになっていて、
フルフェイスヘルメットが収まる
大容量でした。
ガソリンタンクは
シート下に仕組まれていたのが、
NS-1です。
YAMAHA TZR250RS
その後、
中型免許を取得して
乗り換えたのが、
YAMAHA TZR250RS でした。
by mekadon3xvtzr [GFDL CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
乾式クラッチ付の
2サイクル250ccバイクです。
NS-1から乗り換えて、
同じ感覚で運転し、
スピードメーターを見てみると
ありえないスピード!
顔がひきつったのを
覚えています。
この頃は
まだ峠とかどこ走っていいのか、
わからずに
街中ばっかり走っていました。
今思えば燃費が悪いだけで
宝の持ち腐れ。
これに乗ってガソリンスタンドへ
バイトに行く途中、
事故に遭い廃車。
そして、乗り換えたのが
YAMAHA TZR250R SP
※ミラーやライトの保安基準が緩く、極小の物を取り付けています。
TZR250RSに乗り出して事故るまで
あまり時間が経っていなかったので、
同じバイクを探していたら
「SPの中古が入荷したよ~」
とバイク屋さんからの連絡。
もらい事故で保険金がおり、
予算が十分にあったので
同じバイクでも高年式、
SP仕様にグレードアップしました。
事故成金ってやつですw
SP仕様なので
専用サス
クロスミッション
まで装備されていました。
更に
私が購入したTZRは
RC-SUGOの
レーシングパーツ
が装着されており
フルパワーでした。
当時のバイクは
あまりにも
過激なパワーだったので
メーカーが
自主規制をしていたんです。
250ccの場合は
40馬力
で規制されていました。
じゃあ
フルパワーっていうと
どのくらいかと言えば、
輸入車である
aprilia RS250
というバイクが
SUZUKI RGV-250Γ
のエンジンを
フルパワーで搭載して
公表していた最高出力が
70馬力。
最高出力に関しては
当時各メーカー大差なかったでしょうから、
私のTZRも
そのくらいの出力
だったのだと思います。
現代の250ccで
ハイパワーとされる
YAMAHA YZF-R25が
36馬力
これから比べると、
どれだけハイパワーだったかは
わかりますよね?
もう2ストと言われて、
記憶にあるのはこの時の
- 爆音
- 音と共に跳ね上がる加速感
- 扱いにくさ
このインパクトは
かなり大きいです。
この
1994年式のTZR250R SPは
限定生産だったので
年間にわずか500台しか生産されておらず
新車価格で¥895,000。
これをたしか
中古で¥650,000で購入したはずです。
これを手離していなければ、
現在は2倍、3倍といった価格で
取引されていますw
HONDA NSR50
※当時ミラーやライトの保安基準が緩く、極小の物を取り付けています。
まわりの仲間たちが
公園の駐車場や埠頭を走り始めたので
私も一緒に走りた買ったのですが、
250ccだと大きすぎて走れませんでした。
そこで先輩に相談して
タミヤのラジコンと
交換してもらったのが
NSR50でした!
いい時代だった!!
ちなみに友人は
同じその先輩から
ボロい
『グランドシビック』
をもらっていました。
そうなんです。
今、ヤフオクなんかで
高値で取引されている
車やバイクは
だいたい先輩から
10万円~0円
で譲ってもらえていたもの
ばかりなんです!!
ハチロク
シビック
シルビア
NSR50
NSR80
NSR250R
このあたりの車種は
お金を出して
買うものではなく、
貰うもの。
そして、
消費される
車やバイクでした。
壊したらハイそれまでよ
・・・と
モッタイナイw
このNSR50は
その車体の小ささから、
50ccエンジンでも
全くストレスのない走りで、
非常に面白いバイク
だったと記憶しています。
2サイクルエンジンは
高出力なので、
4サイクルでいうと
100cc~125cc
ぐらいのパワーは
ありました。
パワーが有り余って
このNSR50は
『ウィリーバックドロップ』
でバラバラ
にしてしまいましたが・・・
その後も
後輩のだれかが
貰っていってたなぁ
このNSR50で
エンジンを分解したり、
ギヤ比や
サスペンションの
セッティングを
色々と学べたと思います。
2サイクルエンジンンは
構造が簡単なので分解、
組み立ても簡単でしたね。
HONDA NSR250R-SE?SP?
※当時ライトの保安基準が緩く、極小の物を取り付けています。
このあと限定解除
(大型二輪へのレベルアップ)
したので、
TZR250RSPを売って、
大排気量バイクへ
一旦乗り換えますが、
ある時期経済的に困窮しました。
でもバイクに乗りたい!
と思っていたら先輩が
NSR250Rでよかったら
6万円でいいよ!
大型バイクを売って
即買いましたw
このNSR250Rは
寄せ集めで作った
バイクでした。
ニコイチか
サンコイチかは
わかりません。
乾式クラッチは
ついていましたが、
エンジンとフレームは
多分別物。
アッパーカウルは
RGV-Γ用ですねw
ホイールは
金色だから
SP用の軽いやつかな?w
NSR250Rは
とにかく乗りやすい
の一言でした。
軽くて、
どこからでも加速できる。
2サイクル独特の
低速時の非力さは
あまり感じられませんでした。
よくできた
バイクだったなぁ~
aprilia RS250
NSR250Rのあとも
大排気量バイクに
乗り換えましたが、
やっぱり
2サイクルエンジンの
乗り味が忘れられず、
その当時も
ヤフオクをあさっていたら
出てきたのが、
格安現状渡しのアプリリアRS250でした。
RS250は
TZR250R SPのところでも
書きましたが、
SUZUKI RGV250Γの
フルパワー化された
エンジンを搭載する
バイクです。
エンジンは
スズキでしたが、
それ以外はイタリアのメーカー
アプリリア製なので
問題が発生しました。
工具が合わないんです。
全部ではないんですが、
場所によって
1mmずつズレるんですw
7、9、11、15、23mm
こんな奇数の工具は
この時買い足しました。
このバイクは
見た目がすごくかっこよくて、
所有している満足度は
高かったんですが、
現状渡しということもあって、
ちゃんとパワー出てるかは
わかりませんでした。
この時には
「70馬力って、こんなもんか?」
と思いながら乗っていました。
そして、
壊れる前に売却しました。
と、この時点で
HONDA
YAMAHA
SUZUKI
の2サイクルV型2気筒エンジンは
すべて体感できたという事です。
HONDA NSR125F RAIDEN
希少車!!w
イタリアホンダが
製造していた
バイクです。
これはあまりに珍しいバイク
だったので
当時は衝動買いしましたw
エンジン特性は
もっさりしていて、
その後キャブレターを
日本製(ケイヒンPWK28)
に換えたら
ソコソコ走るようになりました。
そして、
アプリリアの時に買った工具が
また使うことになるなんて
思ってもみませんでした。
ガソリンタンクの
上面に漢字で
『雷電』って
デカールが貼られていました。
イタリアホンダは
日本アピールをするのが
好きなようですね。
最近のバイクでも
CB1000Rというバイクがあって
リアホイールが手裏剣の形です。
2016年にあったNSRの純正部品生産再開
2サイクルエンジンの
250ccバイクは
1999年を最後に
日本のバイクメーカーでは
生産を終了させています。
当然、
それに合わせて部品も
造られないようになりますから、
時が経てば経つほど
バイクの車体を購入しても
壊れたら修理できないんです。
また、
2サイクルエンジンは
4サイクルエンジンに比べて
耐久性が弱く、
エンジン部品は定期的な交換が必要なんです。
と、いう事は
仮に極上車を手に入れたとしても
いつかは部品が尽きて乗れなくなる
ということだったのです。
ところが、
2016年の夏頃一つの噂が話題になっていました。
NSR250Rの部品生産をホンダが再開
これは非常に大きな動きです。
絶望視していたNSR250Rが
この先も乗ることができるという事なんです。
そしてこの話は噂ではなく、真実だった様です。
【詳細はコチラ】
2りんかんブログ:【続報】NSR250R 廃盤部品復活!再生産開始! 【和光】 – livedoor Blog(ブログ)
すげー!ホンダすげー!ホンダすげー!
NSR250R SPの新車
そしてもう一つ気になったのが
なぜか
最近ヤフオクで
NSR250Rの新車が立て続けに出品され、
売れていたのです。
お値段
¥2,500,000以上
これ書いてる時点で
ロスマンズの方は
まだオークション終わっていません。
20年前のバイクを
新車で確保してたんだから
これぐらいの
報酬は当たり前でしょう。
まだまだ、
どこかに
極上車が眠っている予感・・・
というわけで
NSR250Rが
強烈に気になりはじめたのです。
そして
この260万円という数字を見ると、
中古の
60万や70万円なんて数字は
小さく見えませんか?www
NSR250Rに乗る!
悩みに悩んだ挙句、
結構お気に入りで乗っていた
大型バイクZ1000を売りに出して
NSR250Rを購入。
プロアームを装着した最終型
MC28です。
NSRを購入に至るには
いろいろな理由がありましたが、
お店で最強のセールスマン
になったのは
『敷地内を試乗させてもらえた』
ことです。
- 甲高い排気音
- 2サイクルオイルの匂い
- 大排気量バイクに劣らない加速感
もうたまりませんねw
で、現在に至るわけです。
やはり25年前のバイクですから
乗り続けるには
様々な苦労がつきものです。
そうしたNSR250Rに関する
あれやこれやをこのブログに
記録していきたいと思います。