どうもチャンバーの
音が湿気ていて、
オイルの飛散も多い。
ブン回してりゃあ
そのうち直るかな?
と思っていましたが、
やっぱりそう甘くなかったです。
この問題を解決するには
チャンバーを焼くのが
良さそうなので
チャレンジしてみました。
なぜチャンバーを焼くか?
排気音が湿気て
音が大きくなっていたり、
白煙が多かったりオイル飛散が
目立つ場合、
原因はチャンバー内に
堆積したカーボンや
カーボンに付着した混合気の
燃えカスであることが多いです。
コレが積もり積もっていくと
50ccスクーターなんかは
エンジンの回転が上がらないほど
マフラーが詰まってしまいます。
なのでこうしたカーボンや
燃えカスを何らかの方法で
除去する必要が
あるということです。
除去する方法は
専用の洗浄剤を入れたり
サンポールやパイプフィニッシュ
などの家庭用洗剤を使うなど
いろいろあるようですが
チャンバーを焚火で焼く。
というのが一番効果的で
後片付けも簡単そうです。
というわけで作業開始!
BBQコンロでチャンバー焼いてみた
焚火でチャンバーを焼くにしても
準備や後片付けが大変そうです。
焼却炉に入れるというのも
見たことがありますが、
あいにくウチには焼却炉は
ありません。
そこでBBQコンロで焚火をして
チャンバーを焼くことにしました。
たまたまウチには
薪がたくさんあったので
これを使います。
ホームセンターでも
売っていると思います。
こんなもんかな?
チャンバーをバランスよく
乗っけます。
焼いている途中で
転げてくると危ないので
安定性も確かめながら
置いてみました。
ガスバーナーでやると
素早く火がつきます。
【PR】
良い感じで
燃え上ってきました。
花壇のお花がシュール感を
醸し出していますw
薪をくべつつ、
ガスバーナーを
チャンバーの中にも向けて
あぶったり、
チャンバーの位置を
少し変えたりしながら
続けていると、
チャンバー内から
もくもくと煙が上がります。
堆積物が燃えている証拠ですね。
入り口付近の堆積物を
つついてみると
パラパラと粉末になって
剥がれ落ちていきます。
煙が収まってきたので
こんなもんかな?
焼き上がり~!
チャンバーを冷ましてから、
奥には手や工具が入らないので
ナットやビスを入れて
シェイクします。
おお~
取れてる取れてる!
多いのか少ないのか
よくわかりませんが
この程度除去できました。
エアーでも吹いておきました。
ワイヤーブラシで磨いて
へこみの再パテ修正と
再塗装します。
サイレンサー芯も燃やしてみた
サイレンサーもばらして
グラスウールを
交換しておきます。
サイレンサーを分解していきます。
まずはリベット(カシメ)を外します。
ドリルで頭を削り取って、
芯の部分は中へ押し込みます。
この時のドリルの歯は
大きめのものを使用して
慎重に削りましょう。
芯を押し込むときは
細い棒状のものならなんでもイイです。
私は細いドリルの歯で押し込みました。
今回はリベットがグラグラだったので
全部外しました。
ウール交換だけなら
片方だけで交換できることが多いです。
ウールにもオイルが
結構しみていて、
芯もしっとり濡れていました。
ウールを取り払って
試しにバーナーであぶってみたら
めっちゃ燃えましたw
エンドも外して
再びガスバーナーで
火が出なくなるまであぶり
ワイヤーブラシでこすったら
結構な量のカーボンが取れました。
新しいグラスウールを
まいていきます。
高温対応の
セラミックコーティングタイプと
スタンダートタイプの
2種類がありましたが、
2ストのサイレンサーは
さほど熱を持たないので
スタンダードタイプで良いと思います。
【PR】
DAYTONA 消音グラスウール(スタンダードタイプ)Mサイズ 96251 価格:1,426円 |
巻き付ける作業は
手のひらがレザー系の手袋を
装着してやりましょう!
素手とか軍手では
グラスウールが
チクチク刺さって
地獄を見ますw
付属のワイヤーで縛っておくと
サイレンサーケースに
収めやすいです。
それでは元にもどしていきます。
リベットをかしめるには
ハンドリベッターが必要です。
今回のサイレンサーに
使われているリベットは
ラージタイプという
特殊なものでしたので
リベットも別途購入しました。
【PR】
リベットの仕組みは下の写真の通り。
リベットのピンをハンドリベッターで
引っ張り上げることでかしめられます。
最後に「バチン!」とピンが抜けて、
かしめ完了です
リベット作業の前に
液体ガスケットを塗っておきました。
排気口の向きや
取付ボルト位置にも
注意して組み立てましょう。
真っすぐになるように
リベットをかしめていきましょう。
順番は対角に
かしめていきましょう。
今回のように5本の場合は
星印を書く順番でかしめていきます。
かしめ完了!
結構力が必要なので
一気にやるとしんどかったです。
エンジンを始動してみると
湿気た音はなくなり
煙も少なめ。
排気音が
劇的に静かになりました。
意外と簡単にできたので
皆さんもぜひチャンバーを
焼いてみて下さい!